全てに「ありがとう」
全てに「ありがとう」
10年以上通っている
いつもお世話になっているお寺さんがありまして、
今日お参りに行った際に、ご住職様から素敵なお話を聞かせて頂きました。
幼少期に事故で両腕を失い、口で筆加えて日本画を描いた南正文さんのお話です。
南さんは中学生の時に口筆画家である大石順教尼に弟子入りしました。
学びに行くには電車を乗らなくては行けない。でも切符を買うお金がなかった…。
道行く人に
「切符を買って下さい」
と駅前に立ちお願いをしました。
ある人は「○○駅まで一緒に行こう
と切符を買ってくれた。
南さんは、大石順教尼に
「今日は切符を買ってくれる方がいらっしゃいました。」
と伝えたら、
先生は
「それは良かったですね。」
とおっしゃった。
またある人は
ポケットに入っていたお金を取り、
「障害者やからって甘えるなよ!」
と言いながら去っていった。
南さんは先生に
「今日は障害者は甘えるなとお金を奪われました。」
先生は、
「それは良かったですね。」
!?南さんは
「何が良かったのでしょうか?」
と先生に尋ねた。
すると先生は
「切符を買ってくれた人に、買ってくれてありがとうと感謝します。お金を奪い去った人にもありがとうと感謝いたします。良いことも悪いことも、あなたに何かを伝え教えてくれているのです。だからありがとうなのです。」
南さんは先生の言葉を大切に受け止めたそうです。
その教えがあったこそ、心を動かす絵を描かれたのかなと私は思いました。
全て私たちに起こっている
良いこと、
悪いこと、
辛いこと、
嬉しいこと
など全て
まわりのみんなが役者になり何かを教えてくれているのです。
いつも
口下手な私に
言いにくいことも含め
沢山の言葉を頂き
感謝しております。
ありがとうございます。
目にみえた「ありがとう」
目にみえない「ありがとう」
奥深いです。
精進致します。